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得意技を作ろう(ただし、褒められないもので)

何かができると人生は変わります。

身体感覚の稽古をし始めてずいぶん時間が経ちました。大きな衝撃を受けた経験でしたが、それ自体が直接、仕事や生活に役に立つと思えたわけでもないので、ここまで続けてこれたのは運だったのかもしれません。
 
 
 
私が行った稽古は「ただ手を上げるだけ」です。
よっぽど特殊な人でなければ、手を上げるだけの稽古を喜びません。
 
「それがいったい、なにに役に立つの?」

と、聞かれるかもしれません。
 
 
 
はっきり言って、手を上げる事は人生に「役に立ちません」。
手を上げられるからと言って、困ることはこの日本ではほとんど無いのです。
 
 
 
しかし、それでも、私は手を上げられるようになったからこそ、人生を楽しめるようになりました。
 
それまでの私には「得意」と思えることがなにも無かったからです。
しかし、20年もただ手を上げる事に打ち込み、研究すると、それは「得意な事」になります。
その得意がすごい、と言われることはほとんどありませんが、この技が今の自分にとってのモノサシになっているのです。
 
 
 
手を上げる動き自体はほとんど認められる事はありませんが、それを求める過程の中でたくさんのことに気づくことができました。
きっと、手を上げる事を求めなければみつからなかったものばかりです。
 
 
私が見つけたその多くは「身体」に関すること。
それまでは自分の身体を身長や体重、なにかの成績でしか見てこなかった事に気づきました。
「感覚」という視点で身体を観察してみると、肘や膝、肩や背中、胸、その他多くの身体を適材適所に全然使っていなかった事に気づかされます。
 
 
 
強い部分は強さを発揮するように使えばいいし、弱い部分は弱さを発揮するように使えばいいのです。
何にも使えない、と思ってしまった時にも「目印」ぐらいには使えます。
 
 
 
あれが出来ない、これが出来ない、とつい、諦めてしまっていましたが、自分の事がわかってくるにつれ、もしかしたら出来るのかな?と前向きな気持ちも出てくるようになりました。
 
 
 
 
得意なことを伸ばしていく時、あまり、大勢の人が価値を持っていないものの方がいいかもしれません。
大勢の人が求めるものであると、つい、彼らに合わせた事をやってしまうから。
 
その事によって喜ばれるのが「仕事」になるのかもしれません。
求められる「仕事」以外に自分を高めることをライフワークにできれば無敵です。
 
今は機械、コンピューターの時代です。
どれだけ身体があろうが、結果はあまり変わらない時代です。
だからこそ、身体を得意にするのが「結果以外のもの」を見つけるチャンスになります。
 
口笛や開脚なんかいいかもしれません。私はただ手を上げるだけでした(笑)
やれることで損もないけど、得もなさそうな事がいいようです。
 
 
 
自分なりの得意技を見つけてください。

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