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【稽古録】2017/08/23 帯の位置

数年前から着物を着ている。「腸骨も脚」と気づいた時、袴が膝が動くのを抑えてくれる事がわかり、着物の偉大さを知ったから。もちろん、そんな効用は誰からも聞かない(笑)。自分の身体に試して、必要だったからそうしている。
 
着物を着る時に困ったのが帯だ。締め方は調べればすぐにわかるのだが、どうしても伝えられている通りの位置で締めると痛みがでる。
ついつい、着慣れている道着の帯の位置で締めてしまうが、ちょっとこれは高いらしい。もう少し下、骨盤を締めるあたりがいいのはわかるのだが、どうしても、身体がそれを拒否してしまう。
 
まぁ、それでもおしゃれとして着物を着ているわけでもないし、誰に叱られるわけでもない。膝が動かない、というメリットがでるのだからこれでいいや、と「正しさ」は気にしないようにしていた。
 
昨日、突然「伸筋」を活用する事に気づいたのだが、胴体にも伸筋はある。
足につながる筋肉はたくさんあるので、専門化ならばより細かく、伸筋、屈筋がわかるかもしれない。ただ、そういう精度は後でいい。大雑把にお腹は屈筋、背中は伸筋、と認識してみた。
 
この時、お腹を上に伸ばすように手で抑えてみると、身体が内側に縮こまらない。腕で起きた現象と感覚が同じだ。この縮まらない胴体を使うと肩や股関節が回りだす。肋骨の下が伸びるからか、上半身が滑らかに、それでいて、ねじれない身体が現れる。
 
働きは分かるのだが、お腹を伸ばし続けておくのに手を使うのは余りにも面倒。呼吸でお腹を引き上げる方法もあるな、と思いつつ、そのまま無意識への宿題にした。
 
家に帰り着物を脱いだ瞬間、お腹に違和感を見つけた。ずいぶんと緩んでいた帯であるが、それでも、胴体を支えてくれていただと思う。ふと、これまで痛みで続けられなかった腸骨の真ん中あたりで帯を締めてみよう、と思った。
 
ただ締めるのではなく、少し強めに、ポンとジャンプをしながらギュッと締めてみる。これまでなら痛みがでてくるレベル。しかし、締めあげても、力が腹に落ちず、胸へと伸びているせいか楽なのだ。しかも、お腹が伸びている。腕を廻しても身体が捻じれない。
なにが正しいのはわからないが、これまで出来なかったことが出来るようになったのは確かである。しかも、今回は「帯を締められる」という肉体的な努力はまるで関係のない話。お腹が上へと伸びていく事を楽しい、心地よい、と認識しただけで帯が締められるようになったのだ。
 
世の中なにかが「出来る」人は多い。帯の締め方だってそうだろう。この位置での締め方が残ってきたのは、この姿勢でいる事を心地よいと思った人がいたからだ。しかし、伸筋を再確認する前の私にはわからなかった。
ただ、分からなくても、無理をすればその帯の締め方はできた。しかし、それは身体が拒否をしているもの。きっと、私たちの知識はこんな事ばかり。身体で試すことなく、ただ持っているだけの知識。帯はそれを「痛み」として注意をくれる。しかし、全ての知識が注意をくれるとは限らない。気付かない間に身体に無理をさせ、姿勢を崩してしまっているかもしれない。
 
身体が嫌だと言っている事、頭が嫌だと言っている事、心が嫌だと言っている事、おなじ「嫌」にもきっと種類がある。こういう感覚は稽古をとおしてでしか学べない、改めて思った。
 
とりあえず、日常出来る範囲で帯を常に締めていようと思う。自然と胴体の縮みをなくしていけそうな気がする。

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