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【稽古録】2017/8/19

徹夜稽古を終えてまた動きが変わってきた。いつも、想像を超えた世界が見えてくる。
徹夜稽古は「過ごす」を学ぶ事が出来る。ついつい集中してしまうのが人間だ。2時間ぐらいの稽古であると「自分の望むもの」を見てしまう。しかし、それでは「自分が気づいていないもの」には気付けない。手放す事を求めていてもそうなのだから、人から教わる事に慣れてしまっていれば当然、新しい世界との出会いは少なくなってしまう。
 
 
今日の22時間の連続稽古。ただ、その間しっかり睡眠をとってしまった(笑)。今回は起きていられなかったのだ。しかし、私が眠るすぐ横ではワイワイと稽古が続けられている。そして目が覚めたと同時に気持ちが身体へと向かう。これが「過ごす」という事だ。
食事をしながら身体の話、心の話をする。身体と心をフィルターにすればどんな話題も稽古になる。こうして、四六時中を稽古にするコツを掴めばこれからの時間のすべてが気づきへの入り口になる。
 
今日見つけたのは固く握った拳を「相手の体内に出現させられる」というもの。瞬間移動だ(笑)。この様子をビデオにとれば間違いなく連続的に拳は相手に向かっていく。科学を駆使して研究すればするほど、人間は瞬間移動をしない、という常識ができあがる。
 
人間は想像力を与えられた生き物だ。想像力が創造を生むのだから想像力を強くしなくてはいけない。しかし、その想像が科学によって小さな箱の中に抑え込まれている。
だから「身体感覚」だ。感覚をみて動いていくと時々常識を超える事がある。空を飛ぶのもそう、過去と未来の時間を行き来するのもそうだ。今回の瞬間移動も時間と関係しているかもしれない。
 
固く握った拳が相手の身体の中に出現をすると相手は突然違和感に襲われるようだ。徐々に距離を積めて向かってくる拳であれば予測ができるし、覚悟もできて、準備ができる。しかし、突然お腹の中に拳が「ある」感覚が生まれているのではないか、と思う(まだ、私自身が技を受けたわけではないので想像だけど)。
その違和感に肉体が反射してついつい、飛び下がってしまうというのが仕組みではないか、と考えている。
 
これまで皮膚が相手との境界だった。
肉体と肉体が衝突した時、その接点を意識して、丁寧に入り込む。この時の圧力を滑らかにすればするほど技は決まる。しかし、この時の「常識」に気づかなくてはずっと、この世界にとどまる事になる。
皮膚が境界ではなく、直接相手の体内にいる、という感覚も得られるのだ。
 
固く握った拳はサイコロのようなもの。どんなに潰そうとしても壊れないもの。四角い箱はゴトンゴトンと転がる想像を与えてくれる。この時の「ゴトン」は瞬間移動的なのがわかるだろうか。途中の意思がなくても、存在自体の重さが位置を変えてくれる。途中が生まれないのはそういう事だろう。
 
この気づきによって歩行が変わる。滑らかな移動を求めて稽古を続けてきた。そして「空を飛ぶ」というところまでやってきた。空を飛ぶ動き方は滑らかなもの。壁にぶつかれば動きを変え、風を受けたら方向を変える。どんどん滑らかさが高まる。
しかし、拳の転がりによる歩行はゴトンゴトン。常に自分は塊でいられる。塊を維持するために「固く握る」のだ。
対局にあるものを見つけた時、自分の世界が広がったのを感じる事ができる。
 
「手」に見つかるものは指先にもあるし、胴体にもある。数か月前、横隔膜を落とし腹を自覚した。この時の腹のイメージは「球」だった。この感覚のおかげで腹に圧力がかかり密度が高まっているのが感じられたようだ。
腸骨を横から抑えて立てるようにすれば上下だけでなく、左右から圧力をかけられる。腹の中にサイコロが感じられれば後は手で経験した事を応用できる。
 
そしてさらに感覚は拡大する。こちらに遠慮することなく、力の限り抵抗をして耐えてもらえばまた、自分にとって「できない動き」が見えてくる。この時、頭に浮かぶのは今持っているものでなんとかできないだろうか、という事。
「手」に生まれたサイコロの感覚が「腹」へと移った。箱が転がる事で生まれる力に徐々に慣れてくる。感覚に従うと思いがけない事に気づくのだ。そのサイコロを「地面」へと応用ができるそうだとわかってきた。
 
足元にあるのは水平に広がる地面。動かない地面だから、崩れた瞬間、足元に力が入ってしまう。この足元にある地面がサイコロに見えてくればそのサイコロを動かす事ができるように思えてきた。稽古による変化は面白い、まだ試しても見ないのにできるだろう、と分かってしまうのだ。
当然、最初からうまくいかない事もある。しかし、心の奥底にある自信は揺らがない。出来ないのではなく、ただ、うまくいかなかっただけなのだ。
サイコロをしっかりと意識をしてゴロンと転がす。足元が動くのだからその上にいる私は当然動く。結果として、その動きは相手に伝わり崩れるのだ。
 
徹夜稽古はやはりパワフル。また、これがどんな展開になるのか、楽しみ。

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