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【稽古録】2017/09/15 最長筋と予測の関係

この稽古録を再開する前、8月13日に気づいたことがある。それは「無意識」。
自分が無意識に何をしようとしているのかがわかり、それを活かして技にできるのではないか、と気づいた。
 
具体的に出来るようになった事はこんな事。
まずどこでもいいから打ってみる。その瞬間、無意識に設定していた場所へと剣が打ち込めるようになった。思っていた場所と打ち込まれた場所が違ってきた。
 
この現象がなぜ起こったのかを考えて見た時、出てきたキーワードが「無意識」だった。
気がつかない間に身体が進もうとする場所がすでに決まっていたのか、と驚いた。
ただ、身体が行う事だ。そこにはちゃんと理由があり、納得できる法則がある。
この身体はいつもバランスをとっている。動いていない時にだって、動かないように意識をしているだけで、身体は常に、崩れようとしている。
突然気を失えば誰でも倒れてしまうだろう、そういう事だ。
 
なにかを「打とう」と動いた瞬間、身体のバランスは崩れ、動き出す。その動きを邪魔をしなければ自然と、もともと身体が進む方へと行くのは当たり前だと納得できる。
 
この気づきが一か月たち、最近気にしている「最長筋」とつながった。
今日の稽古で気づいたのは「予測」に関してである。
 
お互い正座をして向き合い、正面から手刀で斬りにかかり崩す技を稽古していた時だ。
最長筋を見つけてから正中線の動きが格段に良くなり、相手に入るのも楽になっていたが、それでも、動きの要を説明しながら何度もその動きを受けてもらうことで、相手はこちらの動きに慣れてきてタイミングが見えてくる。技を盗まれるのだ。
 
この時、当然衝突が起こる。
その衝突を斬り崩していければいいのだが、これがなかなか大変。びくりとも動かせない。
自分の技が効かない、というのを多くの道場は嫌うが、研究稽古はこの「効かない状態」こそ宝なのだ。
 
ぶつかった瞬間、その衝突が軽ければそのまま押し崩す事もできる。しかし、何度やっても、どうもうまくいかない。
ふと、昨日見たカンブリア宮殿の中で軽いバッグを持った時に身体が軽くなって浮いていた姿を思いだした。
 
「予測」があったから、バッグを手にした時、身体はそこに「軽さ」を感じて喜んだのだろう・・・。
今、相手にぶつかって困っている自分が現れるのは、「予測よりも頑丈な相手」を見つけてしまったからではないか。
最初の予測が甘いから、身体の準備が足らないのかもしれない。
 
こんな事を考えながら、何度も衝突を繰り返した。
この時、つい、これまで見つけてきた技を使いたくなる。勝ち負けを競うならばそれもありだが、求めているのは全く違う原理で相手とつながる事だ。今までの技は使わないように、研究をする。
 
相手は強い、と頭で考え、予測を強化しようとしてもなかなかうまくいかない。何度当たっても、自分の身体がびっくりとしてしまい止まってしまう。
そこで相手を考えることを止めてみた。
相手の強さを変えるのではなく、こちらの「スタートライン」を変えてみたらどうか、と考えた。
 
相手を前にした時というのはある意味、自分の中で一番自信のある姿勢。相手と向き合う時には正面からしっかりと向き合い、全力を出し切ろうと準備をする。
この時、あえて、全然別の方向へと身体を運んでみる。文字通り、スタートラインを変えるのだ。自分の身体に崩れが生まれる。
すると身体が崩れた瞬間、「最長筋」が揺れて元の目的である相手へと身体を戻し始めた。ほぼ、無意識、自動的に。
 
その動きは面白い事に、相手の姿勢の一番弱いところへと自然と向かっていくのだ。瞬間的に視覚が一番の答えを出しているのだろう。自動的に身体が運ばれた時、相手との衝突が無くなり、これまでに経験した事のない柔らかさで相手を飛ばす事ができた。
 
一か月前、偶然気がついた「無意識」は「ただ倒れていく」だけのもの。これで技を行う時には事前に設定しておかなくてはならない。デモンストレーションのように余裕があればそれでもいいのだが、実際に使おうとするとちょっとめんどくさい。
しかし、今日見つけた使い方は無意識を設定する必要がなく、動きに柔軟性がある。
 
理由はいつも後だ。よくわからないけど、これまで出来なかった事が出来る、という経験が最初に現れる。
この経験を分析していくと屁理屈が生まれ、納得につながる(笑)。
浮かんでいるキーワードは「予測」。
気がつかない間にあらゆることに対して予測をしながら生きているんだ、そう考えだしている。
こんな面倒な事を考えなくても現代は生きていけるが、これまで考えもしなかった事に向き合る事が本当に楽しい。もちろん、それは必ず納得できる答えと出会えるとわかっているから。身体がちゃんと答えを教えてくれる。
 
また気づいたらちゃんと書きます。

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