【稽古録】2017/10/10 肉体の前に動くものを探る
少林寺拳法の仲間に身体が大きく、感覚もいい仲間がいる。いつも、彼に新しい気付きを試し、その崩れ方をヒントにまたさらに研究を続けている。
日曜日に見てしまった「肉体の前の世界」、それを彼に初めて試した。
お互いの右手を合わせて斬り落とす技。単純な力技ではうまくいかない技なので、チェックをするにはちょうどいい。
先週であればお腹を伸ばし、肩を背中に落とし、背骨の横の最長筋を意識して、左右へと体幹を振り、斬り下ろした。相手の腕に沿わせるように体幹を動かせばさらに、力が相手へと通り崩れる。この動きも、本当に不思議。しかし、どんな動きも、一度体験をして、研究を始めれば不思議ではないものになる。身体がそういう力を持っているのが当たり前となっていく。
常に驚くのは自分が知らない世界の動き。「肉体の前の世界」はまさにそれ。手を合わせた時、なるべく身体を動かさないようにする。どうやらこれがポイントになる。
とはいえ、これまでさんざん、身体を動かしてきてしまったので、つい動いてしまう。この動きを止めるのに役立ったのが「神輿の指」。自分の指で自分の身体を神輿として扱ってみるのだ。
すると、だんだん身体から余分な動きが消えてきて、ぽわっと浮いている感じになる。この瞬間、「肉体の前」に目を向けると、少しだけど動きが生まれる。
そのわずかな動きを頑丈な彼の腕に乗せる。そして、彼はその力を認識できずに、身体で止めようとする。しかし、身体の力とは出所が違うので止めきれずに崩れる。なんとか、私が甲野先生に崩されたのと似たような現象を出すことまではできるようになったらしい。
後はこれを手掛かりに、この新しい世界の研究をしていくだけ。しばらくは言葉がぐちゃぐちゃになるかもしれないが、ご勘弁を。
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