【稽古録】2017/10/14 感情だってそこに「ある」。
浜松での稽古。
前半は文化センターで女性雑誌の新旧を並べお腹の確認。
最初、雑誌をみて言葉で説明をしてもそれはなかなか伝わらない。みんな「肩パット」を見てしまい、ふふふ、と笑ってしまう(笑)。
もし、この時、そうだ、わかった、と言ったとしても、実際にそれが実感を伴っているかどうかはわからない。
普段から素直に人の意見にしたがう良さを持っている人は、頭だけが先行してしまいがちだ。武術は身体と共に行かなくてはいけない。
実際にお腹を縮めている自分を見つけたうえで改めて雑誌を見てもらう。徐々にこの30年の間に身体に起こった変化がわかってくるみたい。
いきなり生活全部の姿勢は変わらない。しかし、気づけなければ、ずっと、時代に流されるままになってしまう。
お腹を縮めた事で幸せになっていればいいのだが、そうでないなら、身体を大きく、真逆に使い方を変えてみるのがいいと思う。稽古はそれができるのだ。
後半は福祉交流センターに場所を移して大人の武道塾。
もちろん、日曜日に出会った「感情」を研究する。
自分の怖さと向き合い、そのものになる。つい、身体が反射的に動いてしまうが、それが心を身体が追い越した、と丁寧に指摘をすると、徐々に無意識に行われている事がわかってくる。
2時間ばかりの稽古だったが、ちゃんと伝わる事が確かめられたのは大きい。明日また、名古屋で長く研究できる。全く予想のしていなかった世界は驚きでいっぱい。しかし、研究すればそれは当たり前になる。
当たり前になると言葉はたくさん用意されて、私が伝えたい事としての準備は整うが、実は、私自身もよくわからない間に、一緒によくわからない世界を探求してほしいと思っている。そんな稽古をすると、一人で自分の身体と感覚を探れるようになるからだ。
こういう時には「これが渡せます」という自信はないけれど、ぜひ、時間を作って稽古に来てほしい。よろしくです。
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