【稽古録】2017/11/13 獲得!腹八分目(笑)
今日も内臓を触る。
内臓が「ある」という事に気づいたのは確か、先月末の浜松からの帰り道。車の中でなにげなく触れてみたところ、いつもとは違う感覚を得たところから。
しかし、まさか、あの一触がこんなにも大きな展開になってくるとは夢にも思わなかった。
内臓はどうやら、内側から刺激を受ける。
当たり前だが、食物を取り込み、消化、吸収して排泄する。
目には見えない奥、いや、裏側で仕事をする。
ふと思いついたことがある。
これまで私は「外側の身体」に注目してきた。その身体が一番見やすかったからだ。
その結果、考えられないような動きを手に入れる事になったが、そこには純然と理屈がある。身体が動く理由が頭で私はわかっている、そう考えた。
そして、それを内臓にも使ってみよう、と思った。
もちろん、内臓を前後左右上下に自由へと動かすのにはまだ身体感覚の精度が足らない。
しかし、動きの始まりぐらいは見つけられる。
外側の身体に強い圧力がかかると動けない。もちろん、それに負けずに術理を求めるのだが、最初からあまりに大きな圧力をかけると何が何だか分からなくなる。
これは内臓も同じではないか。
内臓にとって敵は食物、食べ物だ。
私は満腹が大好きな人間。そんな自分がこれまで嫌だった。自分がどれだけ食べたらいいのか、食べられるのかがわからないのだ。
私の食事を止めるサインは満腹しかなかった(笑)。
しかし、満腹では動けない。いまの内臓感覚では満腹は強すぎる。
ならば、少し、抑えたらいい。理屈は簡単だ。
いつもの食事を腹八分目で抑えてみる。
空腹感もなく、そして、満腹感もない。この状態は実に内臓が良くわかる。内臓を躍らせ、動きのきっかけが作りやすいではないか!
40も半ばになって、やっと「腹八分目」を手に入れた(笑)。
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