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【稽古録】2017/11/17 新たな動き、手首から先だけを斬り落とす

身体がある、と言うのは本当にありがたい事。
今、現代人は身体を忘れて、頭で世界を見ている。広い世界を見続ければ確かに新しい何かと出会う事が出来る。
しかし、余りに大きな世界は頭がシャットアウトをする。引きこもってしまうのだ。
新しい何かを起こそうとする回りが敵に見えてきたなら要注意。
 
身体がある、というのは身体からの影響から逃れられない、という事。身体の事なんて気にしない、と思っていても誰しもが歳をとる。老いるのだ。
また、アクシデントによってケガもするかもしれない。
それまでの身体とはまるで違う身体に突然なるのだ。
 
身体が変われば当然、心も動かされる。
病気によって気の強い人間が良い人間へと変わる事だってある。
きっかけをくれるのが身体なのだ。
 
私はずっと、その身体を見続けてきた。身体の声をもっと細かく聞けないかを追求してきた。
求めているんだから人よりも多く、身体が変わるという瞬間に出会う事が出来る。今日もそんな日だった。
 
内臓を考え「斬り落とし」を稽古していたのだけど、相手もだんだんと腹が出来、丈夫になる。
それでもなんとか崩すのだけど、楽しくない。こちらのやりたい事がばれているからだ。気配を覚られている。
ふと、自分の内臓を意識できるのであれば相手の内臓も意識が出来るのではないか、と思いついた。お互いの身体が感応をしているというのはわかっていたからだ。
 
相手の内臓に気持ちを集中してみると、不思議に胸や腕の力が抜けてきた。そして、手首から先だけがボワッと強調されているように感じる。
その手首から先だけを斬り落とすように動かしてみた。
これまでと全く違う動きに驚いたのか、大きな身体を持つ彼がガクンと崩れていった。
 
2度、3度それを試してみて確信に変わる。これは全く新しい世界だと。
これまで必死になにかをしようとしてきたのが馬鹿らしく思えるほど「軽い」。
自分の中に生まれたこれまでの否定は受け入れざるを得ない。
でも、もし、組織的に定義してしまった基本があればこの現象もなかったことにしてしまうかもしれない。
甲野先生のおかげで「基本なんかない」という考えの元、稽古を続けてこれた。それは学ぶ側からすると大変なようでなかなか伝える事ができないが、自分一人で自分の身体を切り開く、と決めた人には力強い言葉になる。
 
この手首から先を斬り落とす技がどう展開していくのか全く分からない。でも、これまでよりも軽く、速く、大きな働きを生むことは間違いない。

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