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自己啓発

真逆の自己啓発

ある時期、自己啓発の本をよく読みました。

 
ずっと武道をしてきたにも関わらず、自信が持てなかったので、ヒントはないものか、武道以外の世界に答えを求めました。
 
 
 
ほとんど、本を読まない生き方をしてきたので、新しい知識を手に入れると嬉しくなります。一つ一つの知識で強くなっていく感じがありました。
 
ただ、すべきことはわかっても、実際に使おうとすると、これがなかなか難しい、そんな壁に当たるようになりました。
 
 
 
 
そういえば武道の技もそうでした。
型としての技はとっても綺麗です。しかし、実際に戦うと綺麗な技はほとんど出ません。
漫画や映画では華麗に捌き、バッタバッタと敵をなぎ倒しますが、現実の世界では残念ながらお目にかかれないのです。
 
 
 
自己啓発的な知識もそんな感じでした。
自分を信じ、認め、未来をしっかりつくり、生きていく。
その教えは立派で、頭ではそうだそうだ、と完全に受け入れても、実際にトラブルと向き合うとうまくいきません。
 
 
 
まぁ、そんな時のために「諦めない」という保険のような教えも入っているのですが、その諦めない、というのを続けるのも大変です。
 
 
 
本を読み、知識を得て強くなり、それがダメになったらまた本を読む。そんな事を繰り返しましたが、なんだか同じことの繰り返しのようです。
これではダメなのになぁ、と思うようになりました。
 
 
 
 
それと並行して身体感覚の武術の稽古を続けたのですが、意外にも、こちらの方から自分自身を認めるきっかけ、納得を得ることになりました。まさか・・・な出来事です。
 
私が身体感覚の稽古にはまったのは、トンデモナイ技を体験してしまったから。そして、それを身につけるために必要な技が二つしかない、という事だったからです。二つぐらいならなんとかなるかなぁ、と思ったのです(笑)。
 
 
ただ、技を身につけたい、と思って始めたものでしたが、「身体感覚」という世界がものすごいのものでした。
機械やコンピューター、様々なサービスが発展し、自分の感性を必要としなくなっていたからでしょうか、こんな世界あるとは夢にも思いませんでした。
 
 
 
 
多くの自己啓発は自分を信じる事を要求してきました。
自信をつけるためにアファメーションや、宣言など、具体的な行動も教えてくれます。
その頃、イメージトレーニングが流行っていたのかもしれません。自分が想像するものが現実になるんだ、と言われていました。
 
そして、現在はさらに、イメージの重要性は高まっていますね。
脳のトレーニングを行い、イメージ力を高めます。写真やムービーで潜在意識になにかを植え付ける手法も簡単に見つかります。
 
見えない脳ですから、まぁ、それでうまくいけばいいんでしょうが、私にそれらは全く合いませんでした。工夫や努力をすればするほど、うまくいかない自分を見つけてしまうからです。
 
 
 
 
そんな自信が持てない自分でも、身体感覚の稽古はうまく行くのです。
 
 
こうして、改めてなぜ、うまく行ったのだろう?と考えているのですが、それはイメージを作ろうとするのをやめたからではないか、と思います。
 
 
 
 
いいイメージを作ろうとしても、無意識はどうせだめだ、というイメージを作ってきます。無意識には勝てません。
でも、身体感覚はイメージを作っても、作らなくても、関係ないのです。
イメージが働くのは脳です。
身体感覚は脳をのんびりとさせません。次から次へと感覚を見つけ、それに合わせて身体を動かし続けます。
気が付くと、いつのまにか、いいところへと行っているのです。
 
 
 
なんとなく、自転車に似ています。
頭で自転車に乗る人はいません。
自転車はバランスを崩しながら、それでいて、バランスを作り、前へと進みます。
前へと進んでいるのはわかると思いますが、どうして倒れないのはか頭ではわからないのです。
 
 
その瞬間こそ、身体が主役になり、自分を動かしているのではないか、と思います。
 
 
 
 
転ぶことが怖かったから身体が止まってしまっていました。
これは自己啓発でも同じです。
失敗するのが怖くて、無意識にブレーキをかけてしまっています。
こちらが止まってもまわりは止まりません。気が付くと、まわりに倒され、がっかりする、そんな連続だったことがわかります。
 
 
 
 
身体が転ぶこと、失敗することを恐れなくなると、それまで学んできた知識が理解できるようになりました。
知識を得てもうまく使えなかったのは、自分が怖がりだったからです。
その怖がりを持ったままではどんな知識も使えるはずありません。
 
 
 
私の場合はイメージトレーニングをするのではなく、逆にイメージを作らないようにする方法が必要だったみたいです。
結果的に「正しい」と言われていることすべての逆を行ってきました。
 
自分が「できる」とただ信じるのではなく、今のままではだめだ、と疑い、新しいものを探し続けました。
うまくいったとしても、ポジティブにならず、まだまだこんな事では、と探し続けました。
 
 
 
結果として手に入れた力は「研究する力」です。
答えばかりを探していましたが、本当に役に立つのは研究する力でした。
そして、これは永遠に好奇心を失わないですむ力とも言えます。
 
 
 
良く動く身体があれば「どんな教えも正しい」のです。
 
 
今、すでに教えや知識を持っている人はいったんそれを横において、すぐさま、身体の感覚を観る稽古を行う事をお勧めします。
 
人間は歳をとります。老いるのです。
今、できない事が将来勝手にできるようにはなりません。
ただ、自分の身体の変化を数字ではなく、感覚的に見れるようになると、「同じ言葉」から「違った思い」を得ることができます。
 
出来なかったのは教えが間違っていたのではなく、自分が勘違いをしていただけだ、と気付くはずです。
 
 
 
 
感覚は目に見えません。
感覚がなくても、暮らしていけます。
むしろ、機械に任せたままのほうが楽に暮らせる時代です。
それでも、私は感覚を探る生き方を勧めます。
便利になり、いろんな事が出来ても、絶対にそれは飽きます。
しかし、自分を探る生き方に飽きは来ません。
探っていく過程でいろいろな事に気付きます。
そこで気付くことは書店でも、セミナーでも、インターネットにも見つからないことです。
自分の事は自分でしかわからないのです。
 
 
 
 
身体は数字ではありません。
身長体重、診断数値や記録、それらはちょっと、横に置いておいてください。
自分がいま、なにを感じているのか、ちょっとずつ、気持ちを向けていってください。
そのためのお手伝いなら喜んでさせてもらいます。

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